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一般的に住宅関係の書籍をその著者の職業で分けるすると

次のようになります。
   
　　　　 ・一般施主本 
 　　　　・施主ライター本
 　　　　・メーカー本
 　　　　・工務店社長本
 　　　　・建築家本
 　　　　・評論家本
 　　　　・設計事務所本
 　　　　・財団法人本
　　　　 ・マスコミ本(出版社)
　　　　 ・ 学者本
 　　　　・不動産業者本・・・etc
  
ただ、すべてをこのように割り切れるものではなく、評論家でありながら建築家や工務店的な仕事をしたり、施主であっても住宅業界に仕事上深く携わっている人もいるなどさまざまと言えます。各書籍の巻末にある著者プロフィール等でも職業、略歴がわかりますので書籍購入の際の選定の参考にしてください。

ご紹介している書籍は、基本的に建築論文といわれるものや、思考を深める建築学課の学生が読むようなものは除外しています。あくまで一般ユーザーが自宅の建築に際し少しでも参考になるものという視点から選んだものです。

 ただ、書籍の選出は独断と偏見に基づくもので、何かの図書リスト等を参考にしているわけではありまぜん。ご了承下さい。

 

すべての書籍にはその著者の考えが展開されています。ある程度さまざまな本を読んでいきますと、著者の職業や立場などから結論が予想されることに気付かれることでしょう。

例えば、建築家が住宅メーカーを絶賛するわけがありませんし（企画住宅などの開発に携わって報酬をもらっている場合などは別）、工務店の社長が建築家や住宅メーカーを安易に認めるはずがありません（一般に工務店の社長は建築の歴史や芸術性などに興味や関心を持っていないことが少なくないように思います）。
ライターや評論家は一見客観的なように思えますが、そもそも自分の経験をネタに本を書いて飯のタネにしていることは間違いなく（たった一度の家を建てた経験をさまざまな媒体で表現している人が多い）、これをきっかけにマスコミでのメジャーデビューを狙ったり、特異な経験としてたくみな文筆力で読者受けするストーリーをつくらないともかぎりません。
施主の場合は純粋に自分の経験から書いたものがほとんどだといえますが、自分が選んだ工法やメーカーがすばらしいという結論にいたることが必至で、狭い見聞のなかで結論を出していますのでかえってあまり参考にならないかもしれません。

それでは本を読んでも意味がないではないか、ということになりますが、少なくとも安易にあるひとつの考えに洗脳されることなく、さまざまな考え方があるということだけはお分かりいただけると思います。
そうしてさまざまなものを読んだり、実物を見学しているうちに、本当に自分にあった住まい(づくり)を知ることができ、いろんな考え方を整理する手立てになることは間違いありません。
ただ、家づくりには万人に共通する「絶対～がいい」というようなことはありません。

人生どう生くべきか？という問いに対する答えが人それぞれで異なるように、家づくりの考え方も人によって差異があって当然といえるからです。

それぞれの生まれ育った環境、生き方、経験、視野、予算をはじめさまざまな背景や趣向性でも異なるからです。

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