■ なぜ耐震補強って必要なの?
「大地震が起きても安心して暮らせるように耐震補強をしたい!」
東日本大震災では、津波の被害が甚大でしたが阪神淡路大震災をはじめ、多くの地震の人的被害は建物倒壊によるものといわれています。このように地震に備えて安心できる住宅とするために耐震補強を考えることはもちろんのことですが、耐震補強が必要という理由はそれだけではありません。
阪神淡路大震災、新潟県中越地震のような大地震のたびに、建築基準法は改正されてきました。
新しく建設する住宅はその時代の建築基準法に沿って設計・建築されますが、改正以前に建てられた住宅は現行の建築基準法に適合してない「既存不適格建築物」とみなされます。
既存不適格建築物に該当していても、建築した時期の基準に適合していれば違法住宅にはなりませんが、たとえば増築などをする場合には、既存部分も含めて現行の建築基準法に適合させなければなりません。つまり家族構成やライフステージの変化に合わせて住まいに手を加えようとするときなどにも、耐震補強が求められることがあるということです。